性別適合手術・戸籍上の性別変更で変わったこと・変わらなかったこと

体の女性化

こんにちは、さくらです。季節の変わり目で、体調は大丈夫でしょうか。

今日は、性別適合手術(性転換手術)を受けて、戸籍上の性別も変更したさくらが、手術(や性別変更)によって変わったこと、変わらなかったことを、紹介します。

身体

変わった

性別適合手術(SRS、性転換手術)を受けて変わったことといえば、まずは体です。余計なもの(ぞうさん)がなくなります。私の場合、性器への違和感がそこまで強かったわけではないですが、今ではより女性に近づけて良かったと思っています。

現在(2021年)の法律では戸籍上の性別を変更するには、手術を受け、未婚であるなどの条件を満たさなくてはなりません。どこまで、手術をするか、あるいはしないかは完全に自己選択だと思うので、本当は手術なしに性別変更できるのが望ましいと思います。私は手術に反対しませんし、積極的にすすめることもしません。

今までは、何かの拍子についていることがばれてしまわないか心配でしたが、それもなくなりました。

変わらなかった

手術を受けて女性の体に近づいたとはいっても、子どもを産めるようになるわけではありません。また、卵巣も子宮もないので、自分で女性ホルモンが造り出せません。ホルモン療法は、手術後も続ける必要があります。

あとよく女友達に聞かれるんですけど、生理が始まったりするわけではありません。女性の痛みがわからないとか言われそうですけど、手術で痛い思いはしていますし、ホルモンバランスの変動による体調不良があったり、MTFも結構たいへんです。

そのほかに変わらないものといえば、身長や骨格、声にのこる男性的な要素です。性別適合手術を受けて、服を着ているときの見た目が変わるかというと、あまり変わらないと思います。性別適合手術は、あくまでも性器を切り取って、女性のものに近づけるだけです。パンツをはいているときに、股間がもっこりしなくなりますが…。

心の面

変わった

自分のことを女性だと思えるようになりました。今まで、自分が女性だというのに少しの抵抗がありました。ついているものがついている罪悪感というか、心の性は女性なんですけど、女性としての自信がなかったのです。手術をうけて、戸籍上の性別も変えたことで、自分のことを女性だと確信できるようになりました。

シャワーを浴びる時とか、望まなくても目に入ってしまいますよね。そのたびに、自分は男なんだという現実が突きつけられていたのが、手術を受けて、なくなりました。

変わらなかった

男性的な体に対する違和感、嫌悪感。性同一性障害(性別違和)は、性別適合手術を受けたら完治という人もいますが、違うと思います。手術で、完全に女性になれるわけではありません。これはどうしようもないので、受け入れるしかないです(私も完全に受け入れられていませんが)。

社会への適応がうまくできないことからくる、うつ状態もあまり変わりませんでした。

あと、外出した時に周りの人にどう見られているかを気にしているMTFさんは多いと思いますが、外見は変わっていないので、いまだに人目が気になります(私はもともとそういうタイプでした)。

社会的な面

変わったこと

戸籍や身分証明書の性別表記。今まで性別を記入するたびに、どっちの性別で書こうか悩んだり、うそをついたりしなければなりませんでしたが、これからは堂々と女性と記入できます。

戸籍上の性別を女性に変更したことで、男性と結婚(法律婚)できるようになりました。一方で女性と結婚はできません(同性婚みとめられればいいのにね)。

それと、女性専用のエリアが、合法的に使えるようになったことです。

変わらなかったこと

友人など周囲の人との関係性。性別適合手術前も、ある程度私を女性として扱ってくれていたので、大きな変化はありませんでした。仕事の面でも、あまり性別に関係ない職業なので、変わっていません。

他人は、公式の性別が女性だから女性扱いしてくれるわけではないと思います。理解のある人たちは、ある程度女性に見えれば、女性として接してくれます。もちろん心無いひとはいます。見た目も完全に女性(完パス)であれば、戸籍上の性別を変えることで、完全に女性として生活できますが、私みたいにパス度が高くないと、戸籍上の性別が女性であることは、理解してもらうのにプラスアルファになる程度です。

いきなり手術を受けて、性別変更して、性別が女性だから女性として扱えという考え方はよくないと思います。

まとめ

性別適合手術を受けることで、女性に近づくことができますが、限界もあります。また、手術はMTF全員が受けなくてはならないわけではありませんし、体への負担などのリスクもあります。

手術は、女性になるための手段ではなく、あくまでも女性として生活している人が、より女性に近づくために役立つものです。私は、ノンパスの人(見た目がまだまだ男性の人)が性別適合手術を受けることもありだとは思います。実際私も、限りなくノンパスに近いです。ただし、差別偏見などそれなりの困難もありますので、女性として生きたいという強い意志は必要だと思います。

メリット・デメリットをよく考えて、それぞれが幸せになれる最適な道を選んでいただけたらなって、心から思います。

 

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