MTFの性別適合手術、膣なし・反転法・大腸法どれを選ぶか

手術イメージ 性別適合(性転換)手術
手術のイメージ

いつも見てくれてありがとうございます。さくらです。

ここ2、3日で、このブログのデザインを変えたり、女性化ガイドのバグを修正したりしました。

あと、放置していた2つのサイトのSSL化が完了しました。SSL化したので、アドレスが「https://」から始まるようになりました。難しいですよね。簡単に言うとセキュリティが向上したってことです。

今まではSSL化していなかったので、ブラウザのアドレス欄に「安全ではありません」と表示されてしまっていました。びっくりさせてしまい、ごめんなさい。

最近はSSLに対応していないサイトの方が少ないですよね。しばらく放置状態だったので、こんな感じでしたが、また更新がんばってみようと思います。よろしくお願いします。

さて、前置きが長くなってしまいました。ここからが本題です。今日は、MTFの性別適合手術でどの術式を選んだらいいか紹介します。

造膣する? しない?

MTFの性別適合手術(SRS・性転換手術)を考えるときに、まず考えるのが、膣をつくるかどうかです。

造膣なしのSRSは体への負担が少ない、手術代が安いという利点があります。

注意点としては、単純に男性器や睾丸を切断しただけでは、戸籍上の性別を変更することができないことがあげられます。外陰部の見た目を女性型にする(ビラビラをつくったり、陰核のようなのものをつくったりする)必要があるので、手術を受ける前に、確認した方がいいです。

造膣の方法

女のアイデンティティーとして膣が欲しいという場合は、どうやって膣をつくるか、大きく分けて2つの方法があります。

一つ目の方法は、陰茎や陰嚢の皮膚を使う方法です。古くからおこなわれている反転法や、陰嚢皮膚移植法(タイのガモンホスピタルなど)がこの方法です。

メリットは、この後紹介するS字結腸法に比べて、手術代が安いこと、体への負担が比較的少ないことです。

デメリットは、睾丸摘出やホルモン療法によって陰茎や陰嚢が委縮している場合、十分な深さの膣が作れないことです。

もう一つは、S字結腸(S状結腸)を使った方法です。開腹して、大腸の一部を切り取って膣の内張りに使います。

メリットは、比較的深い膣がつくれることと、内側が濡れる膣ができること、そしてダイレーションが比較的楽なことです。

デメリットは、体への負担が大きい、手術代が高い、おりものや特有の匂いがあることです。最近この方法を選ぶ人が増えている気がします。

どっちを選んだらいいか

どちらを選ぶか、あるいは膣をつくるかどうかは、人それぞれだと思います。それでは答えにならないので、さくらの個人的な意見を紹介します。

とりあえず、下半身の余計なものをなくしたい、あるいは、戸籍上の性別を女性にするための条件をとりあえず満たしたいという場合は、膣なしSRSもありだと思います。

やはり膣は女のアイデンティティーだからほしいという場合は、反転法や陰嚢皮膚移植法を選んでおきましょう。

できあがる膣の深さは満足できないかもしれません(人によって深さは変わります)。あとで詳しく書きますが、どの方法でもつくった膣の実用性は微妙です。

とりあえず無いよりあったほうがいい、という場合は、体への負担が少なく、経済的な反転法・陰嚢皮膚移植法を選んでおくといいと思います。

万が一、膣がふさがってしまったり、深さに満足できない場合、あとでS字結腸法でやり直すこともできます。

本格的な膣が欲しい、膣の深さが欲しいという場合(こだわりがある)は、S字結腸法を選びましょう。

つくった膣の実用性

つくった膣の実用性についてですが、先ほど微妙と書きました。膣をつくると、その穴がふさがらないようにするために、ダイレーションという拡張作業が必要です。術後しばらくは毎日、続ける必要があります。

せっかくつくった膣ですが、体にとっては傷口と同じものなので、ダイレーションをしっかり行わないと、ふさがってきてしまいます。ダイレーションって痛みを伴う結構大変な作業です。

また、ダイレーションをしていたとしても、膣の入り口が狭くなってしまい、指が入るかどうかまで狭まってしまうことが少なくないそうです。そうなると、性交渉にはあまり使えないかもしれません。

MTFとしては、最大限まで女性の体に近づきたいところです。とても悲しいですよね。手術の限界です。

つくった膣はあまり快感が得られないので、後ろの穴を使う人も多いという話も聞いたことがあります。

まとめ

あくまで私の主観ですが、アイデンティティーとして膣が欲しい場合は、反転法・陰嚢皮膚移植法、本格的な(深い)膣が欲しい場合は、S字結腸法(大腸法)、とりあえず下半身を変えたい、戸籍だけ変えたい場合は、膣なしSRSを選ぶといいと思います。

手術の方法の選択については、女性化ガイドにも記事がありますので読んでみてください(昔に書いた記事なので、内容が古いかもしれませんが)。

MTFのSRS 造膣あり or 造膣なし どっちがいい?! MTFの性別適合手術(性転換手術)

当時は、反転法(や陰嚢皮膚移植法)をおすすめしていましたね。膣をつくっておいた方がいいと書いてありますが、現在は、膣なしSRSもありかなって思っています。もし造膣するなら反転法・陰嚢皮膚移植法でというのが率直な意見です。

あくまでもさくらの個人的な見解なので、いろんなMTFの人のブログを見たり、話を聞いたりして、決めてもらえたらなって思います。

長文になってしまいました。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

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