私は、昨年に睾丸摘出手術を受けました。その時に書いた日記が出てきたので、ちょっと編集して、公開します。
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朝早く目が覚めた。
カーテンの隙間から差し込む、日差し。今日出かけないなんて、もったいない。
どこに行こうか考えてたら、ふと、睾丸摘出したい気になりました。今日の今日にできるクリニックがあったら、今日にも手術を受けたい感じ。
実は、数か月前から睾丸を摘出しようと考えていたのです。そして、数日前から、睾丸摘出について、いくつかのクリニックのホームページを見たり、体験談を読んだりしながら、いろいろと調べていました。しかし、性別適合手術まで待った方がいい気もするし、中途半端にお金を使ってしまうのはもったいないという思いもあり、なかなか決められないでいました。
数日前のある出来事がきっかけで、女性ホルモンだけの効果(体の変化や心理面)だけでは限界にきているように感じていました。そのようなこともあり、今日睾丸摘出を決意したのです。
一つ目のクリニックに電話!!
早速、睾丸摘出と検索すると上の方に出てきて、かつ手術費用も安い、TGクリニックに電話をしてみることに。
本当にタマタマを取ろうかどうか、少しのまよいがあったのと、隣近所に聞かれたくないという思いで、電話かけるまで20分近くかかりました。もともと電話が苦手なのに、MTFになってからはさらに声の問題もあり、余計苦手です。
しばらく深呼吸しては、ずっとスマホのダイアルパッドながめてました。
やっと電話したけど、なかなか出なくて、やっと出たのが、無愛想な男性。。院長??
私:「睾丸摘出して欲しいんですけど?」
男:「…えっ?……あっはい。。 いつをご希望ですか??」
私:「最短でいつできますか ……… 」
男:「あのーもしもし? あのーもしもし?」
(少し間が空いただけで、いちいちもしもしって確認してきてむかつく)
男:「最短で、○○日(一週間後)になります。」
私:「……(どうしようか考える。。)」
男:「あのーもしもし?? どうしますか!!!」
私:「…実を言うと、どうしようかまだ悩んでるんですよね・・・」
男:「あ? じゃあ、決意を決めてから、またご連絡ください!!!」
寝起きなのかってほど、けダルそうな声でしたし、不愛想でした。
なので、やめました。
最短でも一週間後だったし。
そのあいだに気が変わる可能性高い。。 申し込んでしまって、やっぱりやめたは言いにくいですよね。。
あと、緊張することは、さっさと済ませてしまいたい性格なのです。もし、手術が一週間後だとしたら、一週間緊張して過ごさなきゃですよね。長い一週間になりそう(;・∀・)
二件目に電話
二件目は、朝ごはん食べにコンビニ行く途中のガード脇の道出かけました。TGクリニックと同じくらいの値段で、これまたインターネットで上位に出てきた、Aクリニックです。
フリーダイアルにかけると、自動応答の案内の後に、丁寧な女性がでてきました。先ほどのクリニックとは大違いです。
最短で、明日11/7にできるとのこと!! 明日に手術なら、悩んでいる暇もありません。すぐにお願いすることにしました。
注意点や食事制限はないこと、そして陰毛を全部剃ってくるように言われました。。
本当は性別適合手術のときに一緒に取るつもりだったけど、それまでに(お金の面で)時間がかかりそうな気がするし。
とりあえずの目標は、大学卒業までに戸籍を変更して女性として就職することでした。
でも反対にGIDであることをカムアウトした上で、就活をしたほうがやりやす気がするんですよね。仮に戸籍上も女性になれたとしても、女性として就職する自信ないし。。あえてトランスセクシャルであることを明かした上で働いた方が、楽かなって思う。
あと、性別適合手術がゴールじゃないと思います。それまでに、いろいろ体とかいじりたいです。
考え方がニューハーフさんみたいですけどね(一応、元職業ニューハーフです)。。
性別適合手術したら、目標なくなるのは嫌。あえてさきのばしにするのもいいと思います。戸籍上は女になっちゃったら、つまらないかなって。あえて中間としての生き方を楽しむのもありな気がしてる。
名前のときも、まだ男の名前だったときはよく「ご本人ですか?」って聞かれ、おもしろかったのに。今は性別が男性になっていても、名前と見た目から状況を察して、無難な対応をされます。名前変えてちょっと後悔。「見た目も女だけど、戸籍は男、でもいつでも戸籍を変えられる状態」っていうのも悪くないかもって思っています。
でも、決め手になったのは、むしろ「女性化のことを気にしないで、日常生活を送りたい」という思いでした。
ずっと思っていたのは、タマタマが付いていることで、今よりも男性化が進むかもってことです。
ほんとにそのことばかり考えていて。もし、このまま何かが原因で女性ホルモンできなくなってしまったら、あっという間に男性に戻ってしまう恐怖っていうか。
他にも睾丸摘出を思いとどまらせていることがありました。それは永久に生殖能力がなくなることです。でも発想を転換してみました。生殖能力失うのは超ショックだけど、女性と施工巣(婉曲表現、になっていない?)している自分や父親としての自分は想像できないもん。男として誰かを妊娠させたいんじゃなくて、自分が妊娠したいのできないけど)。なので、生まれたときから、生殖能力無かったってことだよね? って考えることにしました。
あとは、睾丸摘出を先にするのは性別適合手術へは遠回りに見えるけど、せっかくだから経験しておいてもいいかなとも思いました。
その日の夕方、寒くなってきたのでお洋服を買って、その足で当時付き合っていた彼氏にあって、決意を報告。
誰かに話すと、決心つくね。
覚悟は決まりました。腹をくくって、女性として生きます
もうこんな時間!、おやすみなさい。
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次回は、いよいよ睾丸摘出手術当日の日記です。睾丸摘出手術はどんなふうに行われるか、終わった後はどうなるのか、紹介しますね。
睾丸摘出手術の方法や注意点については、女性化ガイドの記事もぜひご覧ください
2016/2/2 手術当日の記事はこちらです!!