ペラニンデポーの製造販売中止でMTFのホルモン療法はどうなるか

ペラニンデポー 女性ホルモンの基礎知識

とあるMTFの方のブログMTFの方のブログを見ていたら、びっくりする記事が飛び込んできました。なんと、ペラニンデポーが製造販売中止になるとのこと。

ペラニンデポー製造中止!?

ペラニンデポーとは、多くのMTFが打っている女性ホルモンの注射です。女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。体を女性らしくしてくれるのは卵胞ホルモンです。ペラニンデポーは卵胞ホルモンのうち、注射剤では強い部類に入るお薬で、注射でのホルモン治療では、第一の選択肢です。

MTFのみなさん結構、使われている方が多いのではないでしょうか。さくらも、一時期ペラニンデポーを打ってもらっていた時期があります。なので、少しさみしい気分です。

ペラニンデポー

代わりのお薬は?

そんな重要なお薬が製造販売中止になってしまった困りますよね。代替薬はあるのでしょうか。一応、まったく同じ主成分の注射薬に、プロギノン・デポーがあります。とりあえずは安心ですね。人によってはペラニンの方が効く、あるいはプロギノンの方が効くという人がいますが、私には違いはわかりませんでした。

製造元の持田製薬のWebサイトを見てみると、ペラニンデポーだけではなく、プロゲデポー、ルテスデポーなど、MTFの治療に欠かせないお薬が相次いで、製造販売中止になるそうです。

持田製薬のWebサイト

持田製薬のWebサイトより

理由(推測)

詳しいことはわかりませんが、持田製薬は多くの女性ホルモン剤の製造をやめてしまうようです。あまり、需要がないからかなって勝手に推測しています。

ペラニンデポーは、婦人科でも使っていないところが結構あります。ホルモンを打ってくれないか問い合わせても、うちでは扱っていないって言われることがよくありました。更年期障害のホルモン療法を行っている、一部の婦人科でたまに使われている印象です。

代替薬はあるけど・・・

一応、他社がだしているプロギノン・デポーがあるといっても、いつかなくなってしまう可能性はゼロではないので、心配です。昔あったオバホルモンデポーは、唯一の成分でしたが、なくなってしまいましたし…。プレマリンなどの錠剤を使うこともできますが、効果と副作用を抑えるという点から、注射のメリットは少なくないです。

ペラニンデポーは、5mgが2022年3月、10mgが5月に製造販売中止になるそうです。また、ルテスデポーが2022年9月、プロゲデポーが2023年3月とのこと。ルテスデポーとプロゲデポーと同じ成分の代替薬はありませんが、経験豊富な先生なら、近い働きを持つお薬を見つけて使ってくれると思います。

ジェネリック医薬品を出している会社あたりが、同じ成分のお薬だしてくれたらいいなって思っています。予算、特許などいろいろあり、難しいとは思いますが、その時は。ぜひMTFのホルモン療法への適応も追加してほしいな。

 

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