MTF(性同一性障害mtf・ニューハーフ)にとってパス度とは? 「見た目のパス度」と「社会的なパス度」

社会生活

女性として生きようとしている、性同一性障害(MTF)さんやニューハーフさんにとって、他者からどっちの性別にみられているかはとても大切なことです。そして、パス度をあげるために、日々努力をしています。

「パスする」とは、望みの性別として見られることです。特に初 対面のあまり知らない人から、その性別として見られる度合い(確率・割合)のことを「パス度」と呼んでいます。

パス度を上げるには、女性ホルモンによる女性化だけでなく、メイク、服装、そしてしぐさや話し方など、たくさんのことを意識しなくてはなりません。

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パス度の種類:二つの「パス度」

一つは、「見た目のパス度」です。これは、女性としてみられるか、外見的に女性として通用するかどうかで、多くのMTFさんにとってなじみが深いのではないでしょうか。

見た目のパス度をあげるためには、女性ホルモンで体を女性化したり、メイクやファッション、女性的なしぐさや話し方などを日々研究して練習し、実践する必要があります。また、生まれた体による「素質」も無視できないポイントですが、努力すればあるていどパス度を上げることができます。

もう一つのパス度は「社会的なパス度」です。こちらは、外見よりも社会的に女性として通用しているか、周りの人に女性として扱ってもらえているかどうかです。元男性とカミングアウトした上で、女性として扱ってもらっている、いわゆる「配慮パス」も含まれます。

最近では、性同一性障害などに対する理解が広がりつつあるため、見た目がある程度女性なら、女性として扱ってもらえることが多くなりました。しかし、周りの人の好意に甘んじるのではなく、女性としての見た目やしぐさ、話し方などを身に着ける努力は必要です。

社会的なパス度も大切

MTFさんの中には、見た目ばかりを追求してしまう人が多いです。「(心は)女性なのに、体は男性」というコンプレックスから、自分の見た目について悩むのでしかたがないかもしれません。

しかし、見た目の追及にはキリがありません。そのため、どう見ても女性にしか見えないのに、さらに手術をし続けるMTFさんもなかにはいます。そして、最後は手術に依存したり、「醜形恐怖」のように、「もっと女性的な体にならなきゃ」という強迫的な衝動にかられるようになり、ノイローゼ気味になったりします。

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ところで、私たちはなんのために女性になりたいのでしょうか? 男性に好かれるため? 女性と同性として接するため? 心が女性だから、それに合わせるため?

もし、あなたが無人島に住んでいてほかに人がいないなら、性別は無意味のものになるでしょう。そう、性別は他者との交わりや社会の中でこそ、意味をなします。したがって、社会的なパス度を置き去りにして見た目だけ女性化しても、女性になったとはいいがたいでしょう。(見た目だけ女性になりたい場合や、職業的な理由で女性としての外見を得たい場合などは、これはあてはまりません)

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女性として、自立して、社会(家庭)で活躍する!!

これが私たちMTFの目指すところではないでしょうか。

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