声変わり前と声変わり後で何が変わるのか? 女声のこつは声の出し方にあった!!

ボイストレーニング(女声)

こんばんは。。

日々、女性化を研究し続けている、さくらです。今回は、さっき思いついた、女声の出し方のコツを紹介します。

男性(変声期後)と女性の声の違い

男性の声は、女性や子どもと比べると、声が低く・太いことが多いです。「ことが多い」と書いたのは、個人差もあるのと、近年ではその差は縮まりつつあるといわれることもあるからです。

では、なぜ声が低く・そして太くなるのでしょうか。それは、男性は変声期(声変わり)を迎えると、喉頭(のどのことです)が大きくなり、それとともに喉頭内部にある声帯が大きくなるからです。

肺から出た息は、声帯でせき止められることで振動して、音になります。※この時点では、響きのないブザーみたいな振動オンです。

そして、喉頭や咽喉、口腔、鼻腔などの共鳴腔で、響くことで、音色がつくられ、舌や口の形などで母音や子音がつくられて、声になります。

声帯は、喉頭軟骨(喉仏)の後ろあたりにあります。MTFを悩ませる、ヤツですね・・・。

ちなみに、一番上の骨は舌骨といいます。その下が、喉頭軟骨(喉仏)です。その下は、輪状軟骨?でしたっけ。

次の画像は、Visible Bodytというアプリから引用しました。声帯は、青く選択した部分です。

 

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声帯の長さは、2~4cm(個人差あり)くらいです。女性や子どもは、男性に比べると短いです。

声変わりの時期になると、声帯が主に前後に伸び、長くなります。その結果、声が低くなるのですが・・・・

声変わりに時間がかかるのはなぜ?男声を獲得する瞬間?!

ところで、声帯が長くなるといっても、一日で急に数mmも長くなるわけではないです。変声期になると、だんだんと少しずつ成長するんだと思います。

声変わりは、声が出しにくいと感じる期間が続いてから、ある日突然声が低くなるというパターンが多いです。

この声が低くなる瞬間が、男性式の声の出し方を身につけた瞬間なのです。

違いは声の出し方にあった

では、声が出しにくくなったころに、うまく今までの声の出し方を続ければ、いいのでは?! と思われた方!!とても鋭い感覚をお持ちですね。その通りです。※とはいっても、声が出しにくい状態で、自己流で無理な練習をすれば、喉を傷めるおそれもありますので気を付けてください。

声の出し方さえ変えなければ、以前よりは少し低くなりますが、2~3音くらいの変化のはずです。

純粋な声帯の変化による声の高さの変化は、そんなに大きくないことが多いです。(女性も声変わりすることはしますが、声の出し方は子どものころの方法そのままなので、あまり変わらないのです)

変声期はなぜ声が出しにくいか

そもそもなぜ声が出しにくいかというと、声変わりのはじめではこれまで通りの声の出し方をしようとするからです。いままでのように高い声で話そうするのですが、声帯が大きくなっていますし、喉の周りの筋肉の均衡も変わってしまっているので、違和感があるのです。

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そこで、多くの男子は自然と今までの声の出し方をやめて、新しい声の出し方を覚えます。そう、低くて太い男性の声です。すると、声は出しやすくなり、変声期が終わります。

子ども・女性の声の出し方

子どもや女性は、頭声(とうせい)で話す人が多いです。頭声は、頭に響かせる声という意味から頭声といいます。

はい! でました。声楽&ボイトレ用語!!!

ボイトレをしていて何やらそれっぽい用語がでてきたら、要注意です! 同じ言葉を使っていても、人によってさしている状態や技術・意味が違うことがよくあるからです・・・。

頭声=裏声 と言っている人もいますし、裏声とファルセットは同じだという人もいれば、別物だという人もいたり・・・

なので、この記事では「頭声」とは、声帯を薄く・短く使うことと定義します。

高い声を出すには、

  • 声帯が小さい=振動する部分が短い
  • 声帯が前後に伸びている(ピンと張っている)

といったことが必要です。さらに、声が高いだけでは女性っぽい声になりませんから、喉を細めたり(喉をしめるのではありません)、口の中での構音を工夫して、女性っぽい声にします。

オンナ声に関する文献を読んだことがある方は、「メラニー法」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。この記事ではくわしくは触れませんが、メラニー法は喉を細めて男性の声を高さはそのままでも女性っぽく聞こえるようにする方法です。(こう私は理解しています)

男女の声の高さは実はさほどは変わらないことも多いからです。女声は、声の高さだけではなく、声の響きや音色、アクセントやイントネーションも大切なのです。

高い声を自然に出す技術(頭声・ミックスボイスなど)と、女性らしい話し方を身に着ければ、だれでもおんなごえを出すことができます。

高い声を出すコツ

じゃあ、その高い声はどうやったら出すの?! と思われている方、ごめんなさい。この記事ですべて説明することはできません。

声やボイストレーニングに関することは、感覚がほとんどなので、文章で書くのは非常に難しいのです(だからこそ、著者によって違うことが書いてあるボイトレ本も生まれるのです)。

それじゃあ、せっかくここまで読んでくださった方々に申し訳ないので、Tips程度ですが、少しだけ紹介しますね。

高い声をだすコツは、

  • 力を抜く
    喉に力をいれてがちがちに固めてしまうと、微妙な調節(コントロール)ができなくなり、高い音が出しにくくなります。
    力を抜いた分、しっかりと響きを意識しましょう(頭とか額の前とかに響かせる)。
  • 声帯を薄く使う
    ・・・っていわれても難しいですよね。。声帯を薄く使うの反対は、声帯を厚く使うです。例えば、エンカのこぶしや、詩吟などの声色を思い出してください。あの反対のイメージです。クラシック(オペラ・合唱)のソプラノの声の出し方みたいな・・・。
  • 息の量は少なく!!! ◎重要◎
    普段の男声のつもりで、大きく吸い込んで勢いよく吐き出すと、薄く伸ばした声帯や声帯の合わさった部分(声門)が息の圧力で負けてしまい、声が出ないか、元の声帯の使い方に戻って低い声がでるかのどちらかになってしまいます。
    高い声になるほど、息の量は少なくて済みます。あとは、左右の声帯の重なりぐわいを微妙に調節して、高い声になればなるほど、短く声帯を使うイメージです。

 

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いつものことですが・・・きたない図でごめんさなさい。。

私もまだまだ研究の途中なので、いつの日かわかりやすく紹介できる日が来るよう、がんばります!

今回紹介したことは、大筋では間違っていないと思います。しかし、図や声帯や筋肉をコントロールする方法はうまく伝わっていないか、間違いがある可能性があります。(たとえば図の声帯は曲がってます・・・。本当は左右対称になってないとだめです)。

もし練習される際は、決して無理はせず、喉の力を抜いて、試してみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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